Ionicの開発用にWebブラウザからプレビューできる環境をDockerコンテナ上につくりました。今度はエミュレーターを動かせるデスクトップ環境を用意します。以前Linux Mint 17 MateのデスクトップをIDCFクラウド上に構築しましたが、CordovaとIonicの開発用にも、新しく仮想マシンを作ることにします。
ISOの登録
2014-11-29にLinux Mint 17.1 Rebeccaがリリースされていますが、以前インストールに成功しているLinux Mint 17 Qianaを使うことにします。
IDCFクラウドのポータルにログインして、ISOの登録をします。
- ISO名: linuxmint-17-mate-dvd-64bit
- 説明: linuxmint-17-mate-dvd-64bit
- URL: http://ftp.stust.edu.tw/pub/Linux/LinuxMint/isos//stable/17/linuxmint-17-mate-dvd-64bit.iso
- ゾーン: tesla
- OSタイプ: Ubuntu 12.04 (64-bit)
- エクスポート: 有効
- ブータブル: 有効
仮装マシンの作成
登録したISOから仮装マシンを作成します。
- 仮想マシン: standard.M8 ( 2 CPU x 2.4 GHz / 8GB RAM )
- イメージ: mint-17-mate-dvd-64bit
- ボリューム: 80GB
- 仮想マシン名: mint-mate-17
- SSH Key: (None)
- プライベートIPアドレス: AUTO
IPアドレスはDHCPで、10.3.0.131がアサインされました。
Install Linux Mint
仮装マシン画面からコンソールを起動して、デスクトップ上のInstall Linux Mint のアイコンをダブルクリックします。以下の手順でディスクにインストールしていきます。
Welcome画面で日本語を選択し、「続ける」ボタン
Linux Mintのインストール準備、「続ける」ボタン
どこに住んでいますか?、Tokyo、「続ける」ボタン
インストールの種類
ディスクを削除してLinux Mintをインストール
Use LVM with the new Linux Mint instllationにチェック
「インストール」ボタン
キーボードレイアウト
デフォルトのまま
キーボードレイアウトの選択: 日本語、日本語
「続ける」ボタン
ユーザー
あなたの名前: Masato Shimizu
コンピューターの名前: mint-17
ユーザー名: mshimizu
パスワードの入力: xxx
自動的にログインするにチェック
「続ける」ボタン
Linux Mintへようこその画面が表示され、インストールが開始します。インストールを完了して「今すぐ再起動する」ボタンを押します。 メッセージが表示が表示されるのでこのままの状態で、ポータル画面から仮装マシンを選択してISOをデタッチします。
Please remove installation media and close the tray (if any) then press ENTER:
デタッチが成功したら、上記メッセージが表示されているコンソールでENTERを押します。
コンソールからSSHをインストール
仮装マシンの再起動後、コンソールにWelcome Screenが表示されます。
メニューから端末を開いてSSHをインストールします。
$ sudo apt-get update |
mint-mate-17の仮装マシンにパスワード認証でSSHでログインします。
$ ssh mshimizu@linux-mint-mate-17 -o PreferredAuthentications=password |
SSH接続が確認できたら、ブラウザのコンソールはもう使わないので閉じます。
基本ツールのインストール
nanoは使いにくいのでデフォルトのエディタをvim.basicにします。
$ sudo apt-get install vim |
Firefoxを起動してChromeをダウンロードします。
64bit .deb (Debian/Ubuntu 版)をインストールします。
$ cd ~/Downloads |
デフォルトのブラウザを確認します。
$ sudo update-alternatives --config x-www-browser |
左下のMenuボタンからお気に入りのアプリのパネルを開き、ウェブ・ブラウザでChromeを選択します。
Menu -> コントロールセンター -> お気に入りのアプリ -> ウェブ・ブラウザ -> Google Chrome |
Chromeが起動するか確認します。
$ xdg-open http://www,yahoo.co.jp |
xrdpのインスト-ル
xrdpをインストールします。
$ sudo apt-get update |
xrdpのバージョンを確認します。
$ xrdp --version |
MATE用のX認証ファイルを作成します。
$ touch ~/.Xauthority |
3389ポートを使う
IDCFクラウドのポータル画面から、IPアドレスのファイアウォールにRDPの3389ポートを開放します。
Windows 7の場合、付属のリモートデスクトップを使う
Windows 7の場合OSに付属しているリモートデスクトップがそのまま使えます。
OSXの場合、Microsoft Remote Desktop Connection Client for Macを使う
OSXで使えるRDPクライアントは2種類ありますが、Microsoft Remote Desktop Connection Client for Mac 2.1をダウンロードしてインストールします。インストーラーを右クリックして開くを実行します。App Storeで配布されているMicrosoft Remote Desktopを使うと、日本語キーボードが正しく認識されず、\と_が入力できないので使い物になりません。
RDPのメニューから環境設定画面を開き、表示タブの色を約1670万色にします。デフォルトの約32000色の場合、Chromeがきれいに表示されません。
キーボード \と_を入力できるようにする
/etc/default/keyboard
はデフォルトのまま使います。
XKBMODEL="pc105" |
Ubuntu 12.04でxrdpで日本語キーボードを認識させるを参考にして、キーマップを変更します。
$ cd /etc/xrdp |
xrdpを再起動します。
$ sudo service xrdp restart |
日本語入力にibus-mozcを使う
日本語入力にibus-mozcをインストールします。
$ sudo apt-get install ibus-mozc |
xrdpからログアウトして再接続します。入力モードで「あ]が表示されます。Windows7の場合、半角キーで日本語と半角英数のトグルができます。OSXの場合は英数キーでトグルできます。
ディレクトリ名を英語にする
日本語環境にするとホームディレクトリの名前も日本語になります。デスクトップにログインして端末を開きます。
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update |