構成管理ツールとしての役割の一つにユーザー管理があります。複数のサーバーにユーザーを追加したり、公開鍵を設定する作業が自動化できると便利になります。あらかじめ定義されたSalt Formula
はGitHubのsaltstack-formulasリポジトリにあります。今回はusers-formulaを使いユーザー管理を行います。
GitFSからFormulaを使う場合
Salt FormulaをGitHubからインストールする場合、直接git clone
を使う方法と、GitFSを使う方法があります。GitFSを使う場合は事前にpygit2をmasterのサーバーにインストールします。
直接 git clone してFormulaを使う場合
今回は簡単に、直接ファイルシステムにgit clone します。
users-formulaをインストールする
ユーザー管理のためにusers-formulaを使います。Formulaをダウンロードするディレクトリを作成して、Formulaをgit cloneします。
$ mkdir -p /srv/formulas |
git cloneしたディレクトリを、file_rootsのbase追加します。
file_roots: |
/etc/salt/master.d/master.conf
を編集したので、salt-masterをリスタートします。
$ service salt-master restart |
Pillarの記述
Pillarのtop.slsにusersを追加します。
base: |
users-formulaのpillar.exampleを参考にして、作成するユーザーのデータをPillarに記述します。
users: |
users-formulaを実行する
users-formulaをテストします。
# salt '*' state.show_sls users |
Salt Formulaのtop.slsに、users-formulaを追加します。
base: |
highstateを実行してFormulaを適用します。
$ salt '*' state.highstate |