Fedora20でビルドしたAtomic Host
イメージを、OVA形式にしてIDCFクラウドにデプロイしてみましたが、config-driveを認識してくれませんでした。
ビルド済みのqcow2イメージの場合はconfig-driveが不要なのでダウンロードしてIDCFクラウドにデプロイしてみます。
qcow2ファイルをダウンロード
作業用のFedora20にログインして、qcow2イメージをダウンロード && 解凍します。
$ wget http://rpm-ostree.cloud.fedoraproject.org/project-atomic/images/f20/qemu/20140609.qcow2.xz |
vmdkファイルにコンバート
qemu-img
コマンドを使い、qcow2ファイルをvmdkファイルにコンバートします。
$ qemu-img convert -f qcow2 20140609.qcow2 -O vmdk 20140609-atomic.vmdk |
VMware Playerコンソールで作業
vmdkファイルを使った仮想マシンの起動方法は前回と同じです。
rootはデフォルトでパスワードなしのため、最初にパスワード設定をします。
# passwd root |
管理者ユーザーとSSH設定
VMware Player
コンソールは使いづらいので、ip a
でIPアドレスを確認してからPuttyでSSH接続します。
一時的にrootのパスワード認証を許可します。
PermitRootLogin yes |
sshdのunitをreloadします。
# systemctl reload sshd.service |
PuttyからパスワードでSSH接続して、管理ユーザーと公開鍵認証の設定をします。
# useradd -m -d /home/mshimizu -s /bin/bash mshimizu |
SSHでrootのログインとパスワード認証を拒否します。
PermitRootLogin no |
sshdのunitをreloadします。
# systemctl reload sshd.service |
別のセッションのPuttyから管理者ユーザーで接続できることを確認します。
OVAに変換
Windows7にインストールしたVagrant環境のMinttyを起動します。
Virtual Machines
のフォルダから作業フォルダに、vmdkファイルとvmxファイルをコピーします。
$ mkdir ~/atomic |
vmxファイルのvirtualHW.version
を、IDCFクラウドのESXi4で使えるように7
に変更します。
virtualHW.version = "7" |
ovftoolのインストールを確認します。
$ which ovftool |
ovftoolを使い、vmdkファイルとvmxファイルからOVAイメージを作成します。
$ ovftool AtomicHostOVA.vmx AtomicHostOVA.ova |
VMware PlayerでOVAのテスト
AtomicHostOVA.ovaをダブルクリックしてVMware Player
にOVAをインポートします。
コンバートしたOVAが正常に動作することを確認できました。
IDCFクラウドにデプロイ
作成したAtomicHostOVA.ovaを、OVAテンプレートとして新規追加してからインスタンスを作成します。
Atomic HostインスタンスにSSH接続
OVAは予め作業ユーザーとSSH公開鍵を設定してるので、SSH接続できる状態になっています。
$ eval `ssh-agent` |
OSのリリースを確認します。
$ cat /etc/redhat-release |
Dockerのバージョンです。
$ docker version |
dockerのunitを確認すると、--selinux-enabled
になっています。
$ systemctl status docker |
確認
hello world
でコンテナの起動を確認します。
$ sudo docker run fedora /bin/echo "hello world" |