Update 2014-12-31
: IDCFクラウドにLinux Mint 17 MATEとxrdpをインストールするUpdate 2014-08-23
: LinuxMint17 に Docker開発環境をインストールする
Part1に続いて、IDCFクラウド上にLinuxMint17 MATEのリモートデスクトップ環境を構築します。
いつも日本語入力と日本語キーボードの設定で嵌まるのですが、LinuxMint16のときと同じ手順で大丈夫でした。
xrdpを使う前は、FreeNXとNoMachineクライアントで構築していたのですが、NoMachine4になってライセンスや設定方法がよくわからなくなりました。もともと日本語化が面倒だったので、xrdpが今のところ一番便利に使えます。
インストールの準備
最初にインストール用のISOをダウンロードします。idcf-compute-api
を使う場合はregisterIsoコマンドを使います。IDCFクラウドのポータル画面からもISOを登録できます。
デスクトップ環境にはCinammon用のISOも選べますが、MATEの方が軽くて好きなので、MATEのISOをダウンロードします。
- urlは、日本に近い台湾を選びました。
- ostypeidは、100の「Other Ubuntu (64-bit)」にしました。
- bootableは、trueにしてISOから起動できるようにします。
$ idcf-compute-api registerIso \ |
インスタンス作成
IDCFクラウドのポータル画面にログインして、登録したISOからインスタンスを作成します。
インスタンスが作成できたら、Webコンソールを起動してインストール作業を行います。
LinuxMintのインストール
ライブDVDのLinuxMintが起動しているので、デスクトップ上の「Install Linux Mint」 のアイコンをダブルクリックします。
Webコンソールは動きが遅いので、あわてずゆっくり作業します。また、GUIのウィンドウは中央に開くので、Webコンソール用のブラウザ画面を大きくして操作します。
インスト-ルは特に難しくないのですが、以下のようにしています。
- 言語に日本語を選択
- キーボードレイアウトは日本語、日本語
- ユーザー作成は、「自動的にログインする」にチェック
please remove installation media and close the tray (if any) then press ENTER:
のメッセージが表示されたら、ポータル画面からインスタンスを選択してISOをデタッチします。
Webコンソールに戻り、ENTERを入力すると再起動するので、しばらく待ってからOSインストールで作成したユーザーでログインします。
以降の作業はSSHから行いたいので、SSH環境をインストールします。xrdpから使うのでパスワード認証を有効にします。
$ sudo apt-get install openssh-server |
SSHクライアントから接続の確認ができたら、Webコンソールは閉じても大丈夫です。
vimをインスト-ル
Ubuntuのデフォルトのnanoは苦手なので、vimをインストールします。
alternativesでは、/usr/bin/vim.basic
を選択します。
$ sudo apt-get install vim |
xrdpのセットアップ
最初にapt-getのミラー設定をして、updateします。
$ sudo sed -i~ -e 's;http://archive.ubuntu.com/ubuntu;http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ubuntu;' /etc/apt/sources.list.d/official-package-repositories.list |
xrdpをインストールします。
$ sudo apt-get install xrdp vnc4server |
デスクトップ環境用に、認証ファイルを作成します。
$ touch ~/.Xauthority |
ここで一度rebootしておきます。
$ sudo reboot |
リモートデスクトップ接続
今回はWindowsから接続します。リモートデスクトップのオプションを開いて、画面の大きさを適当に調整します。
接続すると、認証後にデスクトップが表示されます。
LinuxMint17ではWindowsもOSXも、リモートデスクトップでホイールマウスも最初から使えるので便利です。
OSXの場合Microsoft Remote Desktop Connection Client for Macを使う
OSXで使えるRDPクライアントは2種類ありますが、Microsoft Remote Desktop Connection Client for Mac 2.1をダウンロードしてインストールします。インストーラーを右クリックして開くを実行します。App Storeで配布されているMicrosoft Remote Desktopを使うと、日本語キーボードが正しく認識されず、\と_が入力できないので使い物になりません。
日本語環境の構築
ここからがいつも面倒なところです。
最初にlocaleを確認します。インストール後にはlocaleはja_JP.UTF-8になっています。
$ locale |
キーボードから「\」と「_」を入力できるようにする
プログラマなのでバックスラッシュとアンダースコアが入力できないと、仕事になりません。
いろいろ試したのですが、キーボードモデルはデフォルトのpc105のまま使い、
Ubuntu 12.04でxrdpで日本語キーボードを認識させるを参考にしながら、xrdpのキーマップを変更します。
リモートデスクトップ接続の場合、X.orgの自動デバイス認識がどうしてもうまくできませんでした。
XKBMODELはpc105です。
XKBMODEL="pc105" |
キーマップファイルをダウンロードして使えるようにします。
$ cd /etc/xrdp |
xrdpをrestartします。
$ sudo service xrdp restart |
入力メソッドにiBusを使う
LinuxMint16のときfcitxだとレイアウトが読み込めなかったので、今回もiBusと、エンジンにはGoogleのMozcを使います。
$ sudo apt-get install ibus-mozc |
reboot後に、デスクトップ右下の入力モードで、「あ]が表示される、日本語-Mozcを選択します。
インプットメソッドの切り替えは、デフォルトでCtrl + Space
が割り当てられていますが、Dart Editor
を使う場合、このキーボードショートカットはコード補完と重なってしまうため、は削除しておきます。
OSXの場合「英数」キーが、Windowsの場合は「半角/全角」キーが切り替えのトグルになっているようです。
ディレクトリ名を英語にする
日本語環境にすると、「デスクトップ」や「ダウンロード」などディレクトリ名も日本語になってしますので、英語表記に直します。
デスクトップにログインして、Terminalを開きコマンドを実行します。
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update |
まとめ
特に問題もなく、IDCFクラウド上にLinuxMit17 MATEのリモートデスクトップ環境ができました。
以前に比べてかなり便利になった気がします。
これでDart Editor
を使う準備ができたので、次からはDartをGUI環境で開発する準備をしようと思います。