RasberryPiが未開封のままなのに、USBで給電とシリアル接続ができるBeagleBone Blackが欲しくなりました。どの販売店も売り切れ状態だったので、ちょっと高いですがヤフオクから落札しました。
microSDカードのフォーマット
Windows7のノートPCにCygwinをインストールして作業環境にします。2GB以上のmicroSDカードが必要なので、最近は16GBのmicroSDHCカードでも1,000円以下で購入できました。SD Formatterを使い、オプション設定ボタンから、以下を選択してフォーマットします。
- 消去方法: クイックフォーマット
- 論理サイズ調整: ON
Cygwinを使いUbuntuのイメージをコピー
Cygwin64 Terminal
を管理者として実行します。16GBのmicroSDカードのデバイス名は/dev/sdcです。
$ cat /proc/partitions |
BeagleBone BlackのリビジョンはA5Bです。 なぜかTrusty(14.04)
のイメージだとeMMCへのフラッシュに失敗してしまうのでSausy(13.10)
を使うことにします。Embedded Linux Wikiのページに従ってeMMCフラッシュ用のイメージをmicroSDカードにコピーします。
$ wget https://rcn-ee.net/deb/flasher/saucy/BBB-eMMC-flasher-ubuntu-13.10-2014-03-27-2gb.img.xz |
eMMCにUbuntuをインストール
ちょっとわかりずらいですが、以下の手順で行います。SDカードスロットの、すぐ上にあるBootボタンを押しながら電源を入れるとmicroSDカードからBootします。eMMCへのフラッシュには、だいたい1時間くらいかかります。
- microSDカードをBeagleBone Blackに挿入する。
- Bootボタンを押しながら、電源供給用のUSBケーブルをノートPCのUSBポートに接続する。
- LEDが点滅し始めたら、Bootボタンを放す。
- 4つのLEDが点灯したら、microSDカードから、起動終了
- ノートPCから、USBケーブルを抜く。
- BeagleBone Blackから、microSDカードを抜く。
Windows7からUSB経由でネットワーク接続する
Windowsドライバをダウンロードします。セキュリティ警告が何度か出ますがインストールできます。PuttyからSSHで接続します。初期ユーザーとパスワードは以下です。
- user: ubuntu
- pass: temppwd
$ cat /etc/lsb-release |
無線LANの設定
パッケージのダウンロードなどインターネット接続は無線LANを経由して行います。インタフェースの設定は、DHCPとWPAにしてからupします。pingでインターネットにつながるか確認します。
$ sudo cp /etc/network/interfaces /etc/network/interfaces-backup |
ファイアウォールの設定
BeagleBone Black
には、外からUSB経由のSSH接続だけを許可します。
$ sudo apt-get install ufw |
その他Ubuntuの初期設定
Ubuntuのデフォルトのnanoは使いにくいので、vimをエディタに使います。
$ sudo apt-get install vim |
adminグループは、sudoでパスワードを不要にします。
$ sudo -i |
公開鍵を設定します。
$ vi ./ssh/authorized_keys |
タイムゾーンをAsia/Tokyoに設定します。
$ sudo dpkg-reconfigure tzdata |
まとめ
2時間くらいでUbuntuのインストール作業が終了しました。BeagleBone Black
は小さいのでケースに入れて持ち運びも簡単です。USBケーブルが1本あれば電源供給とネットワーク接続ができるのもポイントです。Chromebookも含めてLinux-ARMは消費電力が少なく安価なハードウェアで動作するため、アイデア次第でいろんなことができそうな感じです。