PackerでOVA作成シリーズです。
Part4でWindows上にVirtualBox 4.3.12
の環境ができたので、
Installing ESXi in VirtualBoxを参考にしながら、NestedのESXi5をインストールします。VMware WorkStation
は30日間の評価期間後は使えなくなりますが、VirtualBoxの場合は無償で使い続けることができます。
今回はVirtualBox上にNested ESXi5
の環境を構築します。
ESXi5のISOダウンロード
VMware vSphere Hypervisor 5.5からログインして、
最新のESXi 5.5 Update 1 ISO image
をダウンロードします。
無償ライセンスキーを発行するとこの画面から確認できます。
VirtualBoxにESXi5のNested VMを作成
VirtualBoxを起動して、ファイル -> 環境設定から、仮想マシンの作成フォルダーを確認します。
C:\opt\HashiCorp\Vagrant\embedded\home\masato\VirtualBox VMs |
「新規」ボタンから以下の設定で仮想マシンを作成します。
- 名前: ESXi5
- タイプ: Linux
- バージョン: Linux 2.6/3.x (64-bit)
- メモリーサイズ: 4096MB RAM
- ハードドライブ: 仮想ハードドライブを作成する -> VDI -> 可変サイズ -> 8GB(デフォルト)
VMにメモリを4GB割り当てないと、ESXi5のインストールができません。
ハードドライブの設定が終わると、VirutalBoxのメイン画面に戻ります。ESXi5の名前のVMは電源オフ状態です。
VMの設定変更
ESXi5のVMを選択して、「設定」ボタンから編集します。
- システム -> プロセッサー -> プロセッサー数2, 拡張機能: PAE/NXを有効化
- ストレージ -> 空 -> CD/DVDドライブ -> CDアイコン -> ESXi ISOをマウント
- ネットワーク -> アダプター1 -> ホストオンリーアダプター(VirtualBox Host-Only Ethrenet Adapter)
「起動」ボタンから仮想マシンを起動すると自動的にESXi5のインストールが開始します。
CPU数は2以上を指定しないと、ESXi5の起動ができません。
以下の点を注意しながらインストール作業を終了させます。
- rootのパスワード: password
- 右のCtrlキーでホストに戻る
- HARDWARE_VIRTUALIZATION WARNINGが出るけど気にしない
- F11で確認してインストール
最後に、Installation Complet
が表示されたら、VirtualBoxマネージャーからのISOを取り出した後に、
仮想マシンを再起動します。
再起動後に仮想マシンのコンソールに、ホストのIPアドレスが表示されます。
今回は、以下のIPアドレスになります。
https://192.168.56.101/
ESXi5のSSH接続の設定
ESXi5のコンソール画面からF2キーを押して、rootでログインしてCustomize System
画面を表示します。
以下のように進んで、SSHを有効にします。
- F2でCustomize System/View Logs
- Troubleshooting More Option -> Enable SSH
Escを2回押してログアウトします。
vSphrere Client
ESXi5を起動すると、Webサイトも起動しているので、必要な場合vSphere Client
をダウンロードします。
今回はローカルのWindowsにインストールしません。
UbuntuのVMからSSH接続
Part4で作成したUbuntuのVMから、
ESXi5にSSH接続します。
Minttyから vagrant up
をしたあと、SSHでUbuntuにログインします。
$ vagrant up |
UbuntuからESXi5にログインします。
$ ssh root@192.168.56.101 |
まとめ
VirtualBoxに、Nested ESXi5
とPacker作業用のUbuntuが構築できました。
UbuntuにPackerをインストールして、ESXi5上でOVAを作成してみます。前回はWindowsのPackerから作業したので、
Cygwinやパスのバックスラッシュ問題があったようなので、Linuxからだとうまくできそうな気がします。